沼のはまり方
【沼】オタク用語。ある特定の対象に関心をもち、対象を調べ始めいつの間にか興味が止まらなくなり、抜け出せなくなるブラックホールのこと。
オタクを嗜む皆様がよく口にする沼というワード。一体どういう事なのでしょうか。どうやって沼にハマっていくのでしょうか。沼にハマるプロセスを知っていただくことで、この現象がオタクにとって不可避であることにご理解いただけると思います。
そしてこれは私の勝手な自論なので、オタクの戯言だと思って下さいませ。真に受けるだけ無駄です。ただのオタクです。あとめちゃくちゃ長いです。くだらないことを3500字以上書いてます。暇な時に宜しければチラッと覗いて見てください。
◎はじめに
私はジャニオタです。具体例として挙げるのはジャニーズ界隈です。
「え、ジャニーズ好きなのに他の界隈のこと分かるの?」
もちろんジャニーズ界隈以外の詳しいことは分かりませんが、沼は奥底で全ての界隈と繋がっています。入口が違うだけで沼は沼なのです。
私にはリア友のオタク仲間しかいません。しかも、同じGが好きな子もいれば、他のGが好きだったり、はたまたジャニーズだけではなく、K-POP・俳優・二次元と様々です。界隈が違えど、話は意外と通じるのです。対象が違うだけなのです。
重要なのは、どこの島モンなのかではなく、
どんな性質の沼なのか
です。
沼の性質が似ていれば、界隈も対象も関係ありません。沼は国境を越え、言語を越えます。
「あの子もドルオタらしいけど、界隈違うから話し合わないかもな…」
と思っていても大丈夫。
「あなたの沼はどんな性質の沼ですか?」と聞いてみてください。本質は皆同じです。結局はただのオタクですから。
本編は周りに同じ界隈の子がいない、その界隈に詳しくないから話しかけづらいと思っているオタクの皆様へのススメでございます。
及び、どうしてオタクになるのか、何故オタクを止められないのか疑問に思う非オタの皆様にも、沼の仕組みについてチラッとご閲覧下さいませ。
1 どこの沼に浸かるか、行き先を決めましょう
いきなり第一関門です。
あなたの目の前にはたくさんの沼の入口が広がっています。どんな沼なのか知らなくて当然です。
きっかけは何でもいいのです。友達がハマっているとか、ドラマで見たとか、顔がタイプとか、名前にパンチがあって覚えてたとか些細なことで構いません。沼の入口はどの方でも喜んで歓迎しています。気になった沼の入口を少し覗いてみましょう。合わなかったら、別の沼を覗けばいいのです。まだ、沼にはまったわけではありませんから。
気になる沼は見つかりましたか?
それでは次のステップに参りましょう。
2 沼の湯加減を確かめてみましょう
浸かる沼の湯加減が貴方に合わないと耐えられなくなりますから、まず沼の湯加減が自分に合うか確かめてみましょう。
湯加減=どんな子なのか、情報はそこら中に転がっています。普段どんな活動をしているのか、まずはその子の仕事っぷりを調べてみましょう。その沼に詳しい人に聞くもよし。ですが、主観が入ると湯加減がちゃんと測れませんので、情報集めはなるべく自力で行った方が良いでしょう。情報源を提供してもらうために、その界隈に詳しい人に聞く分には有効且つ、効率的な手段です。 すぐに録画やら円盤やら雑誌やらが出てくるので有効活用するのがいいでしょう。
あなたにとって「普段こんなことしてるんだ!他には?他には?」と興味が持続しそうな場合、湯加減があなたに合っていると思われるので、あなたにピッタリの沼が見つかったということになります。
「ふーん、そうなんだ。へぇー」と少し調べた段階で完結しそうな場合、もう充分あなたは湯に浸かったので、のぼせてしまう前に沼から上がりましょう。そして次の沼を探しに行きましょう。沼はそこらにたくさんありますので、自分に合った沼を見つけてください。
3 沼に潜ってみましょう
湯加減を確かめたら、次は思い切って潜ってみましょう。
周りのオタクやネットからの情報はあくまで、過去の情報であり、今までで情報に対して受け身だったので、今度は自分で情報をつかみに行きましょう。
特にジャニーズの場合、供給がしっかりしているので、現在進行形のその子の状況が分かるようになっています。
「お金を払うのはちょっとな…」と思う方は出演番組を観てみたり、「円盤を買うのはまだ早いかな…」と思う方は雑誌を買う所から始めてみましょう。雑誌で充分近況やキャラクターが分かるはずです。
(ジャニーズ界隈初めての方なら私のオススメはWink upです。Myojoは名前の知名度が高いですが、大衆向けというよりかは少々オタク寄り。ポポロは企画のクセが強いので、沼に浸かった飢えた哀れなオタク向けです)
4 沼を堪能してみましょう
そろそろ沼に慣れてきた頃でしょうか?
推しの現場に行ってみたい、生で動いてる所見てみたいと思い始めているのではありませんか?
ジャニーズの場合、残念ながら現場はなかなか限られています。コンサートは殆どFC会員でないとまず行くことはできません。僅かに一般の枠がありますが、そこの倍率をくぐり抜けることは困難です。番協や試写会などもFC優先です。ここの壁が厚くなってます。逆に言えば、ここの壁を破れば完全に沼に落ちたと言っても過言ではありません。
壁を破るのに抵抗があるならば、雑誌を定期購読するも良し、円盤を買い揃えるも良し、自担の出演番組・ドラマ・映画を欠かさずチェックするも良しです。ちゃんと自担に貢献している事になります。さらに、ジャニーズの場合、ジャニショといって彼らの生写真を販売している場所があります。価格も手頃で高画質な写真が手に入ります。直接彼らに貢献出来る場です。このような状態を【茶の間】と言います。茶の間でも充分供給があるので飽きることはありません。是非謳歌してみてください。
5 壁を破り、沼に沈みましょう
媒体を通じていることにもどかしさを感じ始めていますか?それならば、いよいよ壁を破る時です。
ジャニーズ界隈ではFC会員になることを指します。FC会員になるには入会金(会費)を払わなくてはなりません。デビュー組は5000円、Jr.は4000円です。会員特典として、コンサート諸々の申し込みが可能になるのはもちろん、会員限定の動画を視聴することができ、デビュー組では不定期に会報が届き、自分の誕生日には誕生日限定動画がプレゼントされます。
さらに、ジャニーズwebに登録すると、月300円で本人達が書くブログが読めます。SNSに厳しいジャニーズで唯一許されたブログなのでとても貴重です。
会費を払ったり、月額を払ったりと出費が忙しくなりますが、壁を破った人にしか分からない奥深い沼が存在するのです。
そして、コンサートに行った暁には、本人達によって沼に思いっきり沈められます。2.5次元と3次元はまるで違うのです。もうちょっとやそっとじゃ、沼から這い出ることはできません。
沼に沈む過程は皆同じです。
また、沼の底は全ての沼と繋がっているので、他の沼を行き来することも出来ます。
沼に沈んだという共通体験があるのだから、他の沼の住人と話が合わないわけがないのです。
時々【地雷】も存在しますが。
住み心地の良い沼から出る必要がないのです。
だから、オタクは沼から出ようとしません。
沼から出る時は、自担の方から衝撃的な爆弾を投げられ、身も心もちりじりになった時(スキャンダルなど)、もう自担が沼を閉鎖するとき(卒業や退所)くらいで、自分から出ようとは思いません。
だから、「もうオタクは卒業したら?」「いいかげん現実見なよ」という文句は効果が全くありません。自分で選んで、自分で沈んだのですから、他人に引き上げられるわけがないのです。「そこに沼があったから」としか、言いようがないのです。一種の病気だと思ってください。治療意欲がない者に完治は大変厳しいです。もはや、持病ですので。
ただ、沼をある程度堪能してしまい、供給が滞ると沼の底に辿り着いてしまうので飽きが来てしまうこともあります。そうすると、繋がっている他の沼を見てみたくなる時が来るのです。1度沼に沈む経験をすると、癖がついてあっという間にほかの沼に吸い込まれてしまいます。
主体は自分なのですから、どの沼を選ぶのも自由であるように、ほかの沼に手を出すのも自由です。俗に言う【担降り】というやつです。
負い目を感じることはありません。自分が沼生活を充実しているかどうかが重要なのです。
引越ししても、引越し先で楽しければそれで良いのです。
ただ、自分が住んでいた沼をディスったりはしないでください。他の沼の住人を担降りに巻き込んではいけません。見たことない沼を非難してもいけません。
所詮沼は沼、オタクはオタク。
自分のオタ活を否定するのと同じです。お互い楽しくオタ活に励みましょう。
長々と閲覧ありがとうございました。
自分のペースで、自分の沼で、豊かなオタクライフを送ってください。
あなたの沼はどんな沼ですか?